はじめに|観光しない旅も、悪くない
ロンドン滞在中、夫が体調を崩したこともあり、数日間は観光らしい観光をせず、
宿泊していたアパルトマンの周辺を散歩したり、スーパーで食材を買って自炊したり、
静かに、淡々と、日常のように時間を過ごす日々になりました。
旅行先で「何もしていない日」があると損した気分になることもありますが、
このときだけはむしろ、旅の中の“余白”として心地よく記憶に残っています。
目次
- 半地下でも、案外落ち着くアパルトマン暮らし
- スーパーでの買い出しが、旅のルーティンに
- グリニッジの川沿いは、静かで安心できる散歩道
- 無理に観光しない日が、意外と“癒しの日”になる
- まとめ|暮らすように旅する、という感覚
1. 半地下でも、案外落ち着くアパルトマン暮らし
宿泊していたのは、エアビーで予約したアパルトマンの一室。
部屋は半地下で、日当たりはあまりよくなかったのですが、
天井が高く、静かな環境だったため、落ち着いて過ごすには十分でした。
キッチン付き、洗濯機ありという“生活できる設備”が整っていたおかげで、
短期滞在でも「拠点として安心できる場所」があるという感覚がありました。
2. スーパーでの買い出しが、旅のルーティンに
体調の悪い夫に合わせて、外食はほとんどせず。
徒歩5分ほどのスーパーで食材を買い、簡単な料理を作って過ごしました。
- イギリスのヨーグルトは濃厚で美味しい
- ハーブやスパイスが豊富で、調味料選びが楽しい
- パン売り場の充実ぶりにテンションが上がる
こういう**“現地の生活感”を体験できるのは、ホテルでは得られない面白さ**だなと感じました。
3. グリニッジの川沿いは、静かで安心できる散歩道
宿から少し歩いた場所に、グリニッジ天文台のある丘やテムズ川沿いの遊歩道がありました。
天気がよかった日、何の目的もなく川沿いを散歩した時間は、とても贅沢でした。
- 遠くにロンドン中心部の高層ビル群
- すれ違う人たちは犬の散歩やジョギング
- カフェのテラス席でくつろぐ地元の人々
観光地として派手ではないけれど、
「ここで暮らしたら、毎日こんな風に歩くのかも」と想像してしまうような、
**“自分の時間が取り戻せる場所”**でした。
4. 無理に観光しない日が、意外と“癒しの日”になる
「せっかく来たから」と、つい予定を詰め込みたくなるのが旅。
でも今回は、夫の体調不良がきっかけで、強制的に立ち止まることになりました。
結果として、何もしない日があったからこそ、
- 周囲をゆっくり観察できた
- 自分の身体もリズムを取り戻せた
- 小さな発見に気づけた
観光をしていなくても、「ロンドンに滞在していた」という感覚がしっかり残っています。
5. まとめ|暮らすように旅する、という感覚
グリニッジの散歩や、静かなアパルトマンでの時間は、
「この街に住んでいたら、きっとこういう日もあるんだろうな」と思わせてくれました。
何かを“見に行く”のではなく、
ただ“そこにいる”ということが、旅のかたちとしてもっと広がってもいいのかもしれません。
次にロンドンを訪れるときも、観光地を巡るだけでなく、
またこうして、静かな“余白の時間”を過ごしてみたいと思います。
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